令和4年中小企業診断士試験一次試験没問の可能性がある問題について→2022/8/30追記:没問になりました

令和4年一次試験の没問の噂は、運営管理、情報システムで各一問について、可能性があると言われています。

例年、没問発表の時期は試験から2週間程度なので、8月末頃となる可能性があります。発表されたらこのプログを更新します。

8/30 12:00更新: 公式から発表があり、下記2問とも「全員正解扱い」となりました。


したがって、情報第6問で4点、運営第3問で2点が、全受験生に加算されています。
合格された皆様、おめでとうございます

運営管理の没問の可能性がある問題について(第3問)

運営管理は、第3問の記述cが誤りと考えられる(JISによると工程設計に該当する記述であるため)が、公式の正解では「適切」とされている。また、過去問(平成20年第14問)におけるほぼ同じ記述は、誤りとされており矛盾がある点からも不適切と言われています。

製品設計に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a あらゆる業界で環境配慮型製品へのシフトが進み、製品設計・開発において、材料調達から出荷までのライフサイクル全体にわたって環境負荷を抑えることは企業の責任である。
b 機能設計では、製品の性能を実現するために必要な機能と、その機能を実現させる具体的な構造が決定される。
c 生産設計では、製品設計において決定された製品品質、生産量、納期を考慮した工程表や工程図が作成され、作業方法および生産設備が決定する。
d 製品寿命の短期化に対応するために、製品設計と生産設計を並行して行う手法であるエンジニアリング・アプローチを活用する。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:正  d:誤
イ a:正  b:誤  c:誤  d:誤
ウ a:誤  b:正  c:正  d:誤
エ a:誤  b:正  c:誤  d:正
オ a:誤  b:誤  c:誤  d:正

問題とされた、運営平成20年第14問です。
令和4年第3問のcとほぼ同じ記述である選択肢ウが正解(つまりウは不適切な記述とされていた)であることからも、令和4年第3問に疑義がある状態です。

ここ↓で使ってみることができます!

なお、この問題については、予備校のLECさんで意見書を提出しています。

経営情報システムの没問の可能性がある問題について(第6問)

選択肢ウに脱字があります。(正しくはカレントディレクトリ)

なお、過去の試験でも誤字脱字はあり、それだけで没問にならないという傾向があります。
ただ、この問題の特徴は、正解の選択肢の肝心な用語の誤字であるため、問題として成立していないとする見方があります。
一方で、「最も適切なもの」を選択する問題であるため、問題として成立しているという見方もあります。また、他の選択肢がディレクトリと書いていることから、脱字と推察することは可能であり、脱字の有無を見抜く能力を問うことが出題の趣旨であるとは考えにくいのではとも言えます。
過去、後色で全員正解になった例(後述)もあるため、今回の扱いがどの様になるか注目されています。

コンピュータ内で特定のファイルの所在を表す際に相対パスが用いられる。相対パスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 親ディレクトリから対象ファイルに至るパスである。
イ 仮想ディレクトリから対象ファイルに至るパスである。
ウ カレントディレクトから対象ファイルに至るパスである。
エ ホームディレクトリから対象ファイルに至るパスである。
オ ルートディレクトリから対象ファイルに至るパスである。

回答に誤植

参考:誤植が正解の選択に影響しないと判断されたが、誤植があった問題を全員正解にした例(令和3年経済第20問)

https://www.j-smeca.jp/attach/test/r03/seikai_teisei.pdf

まとめ

記事作成時点の2022/8/30時点では、試験を主催する診断協会から公式の没問の発表はありません。

没問がない場合は特に何もアナウンスがないという対処になるのが通例です。
没問が発表された場合は、このブログの記事を更新します。

昨年令和3年は、経済で1問、中小で設問2つが全員正解になり、合計9点が加点されることが、試験後3週間くらいには公表されていました。
ボーダーライン上の受験生は状況が気になるところだと思いますが、二次試験の試験日が近づいているのでまずは二次試験の勉強を集中力切らさず進めることが大事かと思います。応援しています。


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