どの事例が合否を分けたか?再現答案公開者のABCD分布より
前回プログ↓
から、再現答案公開者の合格率は高いことがわかりました。
ということは、再現答案公開者で不合格だった受験生は、不合格者全体の中では合格ラインに近い受験生が多かったと考えられます。
そこで今回は、再現答案公開者のABCD分布の傾向から、
「どの事例が合否を分けたのか」
を調査してみました。
勝負の分かれ目となった事例は2,4
結果がこちら↓
左側のグラフが再現答案公開者の傾向です。
右側は、不合格者のうちABCDをツイートした受験生全体の傾向です(再現答案を公開した受験生も含んだ、ABCD結果をツイートした受験生全体)
これから読み取れるのは、再現答案を公開した(=比較的合格レベルに近い)受験生は、事例2と4でCD評価の割合が多い点です。
そのため、合格のボーダーライン上では、事例2と4がAやBの受験生が合格して、CやDの受験生が不合格となった、「勝負の分かれ目」だった可能性が考えられます。
再受験に向けた対策ポイント
事例4は、他の事例と比べると特に正誤がはっきりした事例です。
再受験する受験生は、皆が解ける問題でミスしないようトレーニングするのが試験対策のポイントになるかも知れません。
事例2については、実は今年に限らず分散の大きい事例で、CD評価が多い傾向がある事例です。
理由は諸説ありますが、よく言われるのは、
「解答に使えそうなキーワードは与件文から比較的見つけやすいが、どの設問で使うかであったり、キーワードの組み合わせを間違えると総崩れしやすい」
というものです。
・各予備校や書籍の模範解答から、マーケにおけるキーワードの組み合わせ定石について引き出しを多く持っておく
・定石から適切なものを選択する
といった訓練をすることが、試験対策のポイントになるかも知れません。
また、得点開示をして、予備校や合格した勉強仲間に対策を相談してみるのも良いかと思います。